昨夜のThe Tribeでのトークイベント「長期間&長距離 登山家列伝 第6回目 クルマやバイクの旅から冬の長期縦走へ 深谷明」だよ。
深谷明は、今回のシリーズのほかの人たちのようにピンとくるようなタイトルがつけられない。海外の記録もなければ岩壁の初登攀もない。
【深谷明(ふかや あきら)|1972年(昭和47年)生まれ、埼玉県生まれ】
大学時代クルマによる旅をはじめる。卒業後バイクや徒歩で日本一周。そのとき立ち寄った屋久島で登山に開眼。以来、積雪季の長期縦走にハマる。
2005年3月(30日間)、奈良俣ダム~越後駒ガ岳~浅草岳~粟ガ岳。2008年1月~2月(39日間)、南アルプス・大無間山~光岳~塩見岳〜仙丈ヶ岳~甲斐駒ガ岳~鳳凰三山~北岳~農鳥岳~笊ガ岳。2009年1月(26日間)、奥羽山脈北部・真昼岳~和賀岳~秋田駒ガ岳~安比高原。2月~3月(24日間)、北アルプス・上高地~霞沢岳~燕岳~唐沢岳~烏帽子岳~黒部五郎岳~薬師岳~立山~剱沢~仙人ダム~五竜岳。
2011年1月~3月(68日間)、日本アルプス縦断・太平洋~八紘嶺~畑薙第一ダム~聖岳~悪沢岳~塩見岳~北岳~甲斐駒ガ岳~小淵沢~権現岳~赤岳~蓼科山~松本~蝶ガ岳~槍ガ岳~双六岳~赤牛岳~五色ガ原~立山~剱沢~欅平~白馬岳~日本海。
山岳会には属しているが主な長期縦走はもっぱら単独行。山では連日棒ラーメン。下界でも食に変化を求めず、単調かつ質素。
しかし長期縦走における体力とモチベーションの持続力が群れを抜いている。
数値で表現しきれない登山のなかに、ひとつの価値を見いだす作業は、やはりおもしろい。
ほかの人たちが見過ごしてしまいそうだからこそ自分がとりあげる。
台風の影響で大雨だったり交通機関の乱れがあったにもかかわらずそれなりに来てくれた。ありがとうございます。
昨夜読んだ本。
『サハラてくてく記 リヤカーマン=アフリカ大陸横断11,000キロ』(永瀬忠志著)
(十年以上ぶりに再読)
食料、燃料、水、キャンプ用具一式を満載したリヤカーを引いて1年かけて、アフリカ中央部〜サハラ砂漠を歩いた記録。
(永瀬さんの数々の歩き旅の偉業はネットで調べればいくらでもでてくるので略)
大荷物を持った長期の歩き旅は、体力的にほぼ三十代がピーク。
でも永瀬さんは、若いときにくらべるとスケールこそ縮小しているけれど、70歳になるいまも歩き旅をつづけている。
波長の合う対象に出会えた人は、体力のピークを過ぎても楽しめる。
永瀬さんには永瀬さんの世界が、自分には自分の世界があるけれど、こういう人の軌跡をみていると考え方に幅がでてくる。
昨夜、読んだ本。
『フィリピンパブ嬢の社会学』(中島弘象著)
大学院の修士論文のテーマにフィリピンパブを選び、調査のために店を訪れていたら、いつの間にかフィリピン・ホステスと付き合いはじめていた。
自分のまわりでも東南アジアを旅していたら、気がついたらタイ人女性と一歩前進した間柄になってしまった人が何人かいる。なかにはタイ人女性と日本人女性と両立しとる人もいるでよ(笑)
この本のタイトルに社会学とあるけれど、中身は小説のように波乱に満ちた半生記。あっという間に読み終えた。
昨夜、読んだ本。
『無一文「人力」世界一周の旅』(岩崎圭一著)
(旅の詳細は、ネットでいくらでも見れるし最近クレイジージャーニーにも出演したので略)
この著者は、30歳を前に「このままでは人生があっという間に終わってしまう」と旅に出る。いらい25年間無帰国で、50歳を過ぎたいまも旅の途上。
おもったこと以下。
・パッとしなかった時間こそが、その後の充足する時間をつくりだしてゆく。
→ほどよく満たされてしまったら、飛翔するきっかけは生まれない。
・何かを成し遂げるさいにものをいうのは、こまかな技術や知識よりも実行力。
→こまかな技術も知識も、かえって小さくまとまってしまう。正論をならべてゆくと、机上で人生が終わる。
・何かを成し遂げたいと切望しつつ、できる人とできない人がいる。
→できなかった人のほうが、社会に適応していたりする。できてしまった人のほうが、夢の実現という魔物によってときにがんじがらめになっていたりする。
世知辛いご時世を反映しとるのかどうかはわからんけれど、山小屋も予約やら制限やらうるさくなってきたみたいじゃのぉ。
いっそのこと消灯時間過ぎても飲んだくれて自慢に値しない自慢話を垂れ流す自称・山のベテランのクソ・オヤジとかも制限を設けたほうが、お客さまにとってより快適に眠れるようになるんやないかなぁ(笑)
GWはどこにも行かずいろいろ考えた。
ここ1年、ひろく浅くお勉強ごっこしたガイドさんがピンとこないような登山家を調べている。
目立たないから表に出したい。
一方で目立たない良さもある。
表に出たはええけれど、中身スカスカはたくさんいる。
そもそも価値基準はひとつじゃない。
登山界ウォッチング、やっぱりおもろい。
これからもガチガチに凝り固まった枠にとらわれず、内なる声に耳を傾けよう。
GWは何もしなかったけれど、そんなことを考えた。