昨夜読んだ本。
『鷹と生きる 鷹使い・松原英俊の半生』(谷山宏典著)
・ほんとうに好きなことに出会えた人って、モチベーションや競争心の概念がうすい。やみくもに技を高めるのが目的ではなく、ただ鷹と狩りをするのが目的なのだから。
・ほんとうに好きなことに出会えた人って、まわりがたいへんでついていけなくなって離れてゆく人もけっこういる。いっぽうで後押ししてくれる人もあらわれる。
自分には鷹狩り以外にやりたいことはほとんどない。
才能って技術とか体力とかコツコツ積みあげたすえに仕上がるものとはちがうとおもう。
そのヒトそのもの生き方そのもの、といった無意識のうちに選択していたものこそが才能なんじゃないだろうか。
気がついたらのめりこんでいた。社会から降りていたことに気づいたのは人生の晩年だった。それでも悔いはない。
そこまでくれば才能とよんでもいいのかもしれない。
冬が終ってしまったなぁ、あっという間に。
そんなせつないおもいが、つぎの冬のあらたなる旅を、つくりだしているのかもしれない。
2022.3.31 23:55 [
山 戯言 津軽]
冬がおわってしまったなぁ、あっという間に。
そんなせつないおもいが、つぎの冬のあらたなる旅を、つくりだしているのかもしれない。
昨夜一気に読んでしまった。
『さよなら、野口健』(小林元喜著)
元マネージャーによる人物ルポ。
登攀技術が3.5流というのは、あながちちがっていない。
でも実行力は超一流ではないか。
クライマーや職人気質の人って若いときにのめり込んでそれなりに成果を出すものの、残りの人生は過去にふんぞり返ってしまったり腑抜け状態で過ごすケースをしばしば見かける。
野口健は、ひとつが終れば次へ。
ちょっとくらいピントがずれていようが自身の思い描いたイメージを実現に向けて実践する。
「やりたい」と「やる」は違う。
七大陸最高峰世界最年少登頂(1999年の時点で)→清掃登山など社会活動、政治活動。
その人なりにふさわしい道を歩いている。