昨夜読んだ本。 『剱沢幻視行 山恋いの記』(和田城志著) (何度めかの再読) この著者は、冬の黒部横断を若いときから約五十歳まで30回行っている。 剱岳・八ツ峰北面の雪稜や剱沢大滝など、隔絶されたエリアにおける難度の高い登攀をも組み込んでいる。 二十代三十代で力のかぎり登ろうぜと語る人はいるけれど、多くは四十歳くらいから急におとなしくなっちゃう。 30年ちかくにわたり毎冬黒部横断を実践する人、もしかしたらもうあらわれないかもしれない。 オイラ個人の体験からすると、冬の長い縦走ってどうがんばっても三十代半ばが限界だった。