トークショーをやるよ!
●タイトル
厳冬カナダ2万2000キロの旅で思ったこと
●日時
7月10日(月)20時30分~22時
●場所
クライミングジム・ジャムセッション三鷹
東京都三鷹市上連雀2ー2ー5 ポリフォニー三鷹ビル2階
http://xn--xckbj6a9jra6a4gy403a4b6j.com/
●料金
以下、聴講料一覧(税抜価格)
ジムで登られる方:1500円
トークショーのみお聴きになられる方:1000円
マンスリーパスをお持ちの方:500円
●予約
不要
●トーク内容
垂直のクライミングの世界と水平の旅の世界と両方に触れながらどちらもドップリ浸かることのなかったという自分ならではの視点で厳冬カナダの旅というものを語ってみたい。
●プロフィール
田中幹也(たなか・かんや)
1965年生まれ。10代よりクライミングを始める。1985年から90年にかけてグランドジョラス北壁、谷川岳一ノ倉沢、黒部・奥鐘山西壁、甲斐駒ヶ岳などの岩壁を200ルート登攀。冬季初登10ルート。より困難なアルパインクライミングをめざすも才能が全くないことを悟り断念。以後、水平方向の冒険に転向。1995年より20年間(19冬)にわたり厳冬カナダの山脈や平原を山スキー、徒歩、自転車で合計2万2,000km踏破。2013年、第18回植村直己冒険賞受賞。共著に『山と私の対話』(みすず書房)、共編著に『目で見る日本登山史』(山と渓谷社)など。(株)スカイブルーサービス。登攀クラブ蒼氷ОB。
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書評を書いた。
『洞窟ばか』(吉田勝次著)
洞窟といえば陰鬱な印象が強いけれど、この本は著者の豪放磊落(たぶん?)なキャラともあいまってとにかく明るい。
じっさいに洞窟に行くのはちょっとと躊躇する人でも、この本は読み物として楽しめるとおもう。
先日、北東北の山で雪崩に遭った。
気がついたら自分の身体もまわりの雪と一緒にスローモーションで流されはじめている。
大型冷蔵庫くらいの大きさの割れた雪片に身体が押されはじめて苦しくなった。
このままでいたらヤバイ。ようやく自分が雪崩に巻き込まれているなと気づいた。
40~50メートルくらい流されて身体は止まった。
身体がだいじょうぶなのを確認すると、なにも考えることなく降りはじめていた。
強い人は雪崩をくらってもそのまま登っちゃう。
いや、ほんとうに強い人は若いときに天まで昇っちゃう。
今朝のときに胸まで潜る湿雪のラッセルに自分ではめずらしくしんどいなあと独り言をいっていたのは、もしかしたら虫の知らせだったのだろうか。
あのまま流されていたら沢をそのまま数百メートル滑落していた。
正しい判断なんて、いつだって行動しない人あるいは終わった人の机上の空論にすぎねえ。
正しい判断ばかり求めるくらいなら、はじめっから山など行かないことだ。
そんなことを日記にずらずらと書き綴った。
今回途中で止まったのは、もしかしたら自分にはまだまだやり残したことがあるという神からの導きだったのだろうか。