先日、北東北の山で雪崩に遭った。
気がついたら自分の身体もまわりの雪と一緒にスローモーションで流されはじめている。
大型冷蔵庫くらいの大きさの割れた雪片に身体が押されはじめて苦しくなった。
このままでいたらヤバイ。ようやく自分が雪崩に巻き込まれているなと気づいた。
40~50メートルくらい流されて身体は止まった。
身体がだいじょうぶなのを確認すると、なにも考えることなく降りはじめていた。
強い人は雪崩をくらってもそのまま登っちゃう。
いや、ほんとうに強い人は若いときに天まで昇っちゃう。
今朝のときに胸まで潜る湿雪のラッセルに自分ではめずらしくしんどいなあと独り言をいっていたのは、もしかしたら虫の知らせだったのだろうか。
あのまま流されていたら沢をそのまま数百メートル滑落していた。
正しい判断なんて、いつだって行動しない人あるいは終わった人の机上の空論にすぎねえ。
正しい判断ばかり求めるくらいなら、はじめっから山など行かないことだ。
そんなことを日記にずらずらと書き綴った。
今回途中で止まったのは、もしかしたら自分にはまだまだやり残したことがあるという神からの導きだったのだろうか。
日本に帰国して、さっそく凍傷の専門医に診てもう。
まず、眼球そのものは問題なし。じつはこれがいちばん心配だった。
こまかい説明は省略するけど、直接のダメージではないから。
頬も壊死部分が自然に欠落したので、これもとくに問題なし。
やっぱり今回は見極めがよかったのかな。
再起不能といっているけれど、寝たきり生活をしているわけではない。
それなりに動いている。
2月は、八ヶ岳・赤岳(行者小屋より山頂、登り55分、下り25分)。八ヶ岳・蓼科山(女神茶屋より山頂、登り1時間半、下り45分)。
チンチクリンを基準にはやく行動できると自己満足に浸っても意味はないけれど、自分がそれなりに動けるのはたしか。
ただ故障する前にくらべると大幅に身体機能が低下したのもたしか。
連続してケガに見舞われる。
両ヒザが半月板損傷(これまでの酷使したツケ)。。。
右手を7針縫う(ビルから堕ちて)。。。