今週読んだ本。 『白鷺(はくろ)立つ』(住田祐著) 江戸時代半ば、千日回峰行に挑むふたりの僧を題材にした歴史小説。 (ふたりの僧はライバル関係) 自分はいったい何のために生まれてきたのか、このまま何ものこすことなく人生終えるのか。 せめて何か己の痕跡を。 壮大なことを成すための動機は負の経験なのか。 執念も怨念もマイナスの電極。大成するための原動力となる。 もしかしたら若いときにうまくいかなかったほうが、その後の人生でおもしろい展開が待っているのだろうか。 「北嶺千日回峰行を満行すれば、どうあっても一目置かれる存在となる」(本文より)