今週読んだ本。 『劔岳〈点の記〉』(新田次郎著) まずこの本は、史実にたくさんのフィクションを加えた山岳小説。事実とは異なる箇所が多々ある。 (あらすじは調べればいくらでも出てくるので略) 読みながらメモしたこと。 ・ライバルの出現(この本の主人公の陸地測量部に対して日本山岳会)はうざいけれど、ライバルがいたからこそ成せたともいえる。 ・現場に赴かないお偉いさん(この本では陸軍の上層部)が気になるのは、なによりもメンツ。 ・明治時代の装備と情報だったら、オイラは剱岳の頂に立てる自信はない。 ところでオイラは四十代のときに雷鳥沢キャンプ場から剱岳山頂まで1時間半で行ったことあるけれど、先人たちの足跡があってこそ、なによりも鎖やハシゴといった登山道の整備をしてくれる人たちの陰の活動があってこそ成せるのではないだろうか。 この本を読んで、そうあらためて痛感した。