自然環境云々に関心はないのかともたまに訊かれる。 そもそも自然環境のためを思ったら、登山も冒険も旅もしないほうがいいのかもしれない。 先進国の人たちが日常生活を営んでいるだけで、自然環境には膨大なダメージを与えている。 登山や冒険や旅をするということは、日常生活以上にモノもエネルギーも消費する。 それでも登山や冒険や旅で自然に触れることによって、自然環境というものを頭のなかだけでなく実感としてとらえて考えるきっかけになったりするのはたしかだ。 * この焚き火の写真は、厳冬カナダ中央平原で撮ったもの。 同じカナダでも国立公園内では、立ち木を切ることは言語道断だし焚き火に関しても大きく制限されている。 このカナダ中央平原では、そのような制限はない。 立ち木を伐り出して焚き火をする。 広大な土地にわずかな人が住んでいるので、自然環境へのストレスが少ない。 先住民たちは暮らすのに必要以上の消費をしない。 なによりも自然環境云々などど頭でっかちなきれいごといってたら、この地ではすぐに凍死してしまう。