きのうの「雪山登山、30年間をふり返って」のトークイベントに来てくれたみなさん、ありがとうございました。
遠路はるばる関西方面からも静岡方面からも新幹線や高速バスでわざわざ。
お土産物や差し入れ、海の冒険家の手作り餃子やカルボラーナ、ガンジー・シスターズの教祖の手作りダル(豆)・カリー、そして大好きな図書券まで。
タイトルの雪山登山の30年はさしてふり返ることもなく、そのまま懇親会のようなものに入ってしまったけど、みなさんそれぞれお楽しんでもらえたとおもう。
人に背を向けることが出発点になっている自分の行動や考え方になぜか人が集まるというのは、すごく矛盾しているようにも思われるかもしれないけど現実はいつも矛盾だらけのなかにあるものだ。
理屈なんかよりも目の前のことを楽しめればそれでいい。
イベントに来てくれる人たちがどんな人たちなのかは、あいかわらず一貫性がなくて掴めない。
たぶん自分の興味の幅がそのまま反映しているのだろう。
先日のトークイベント「厳冬カナダ2万2000キロをふり返って」、こんなかんじだった。
大衆に感動を与えるとか夢を共有するとかそんなぺらっぺらなもののために行動しているわけではもちろんない。
それでも自分の言わんとすることがとりわけ幹の部分がなんとなく伝わるとうれしい。
いっぽうでそういうのはやはり受け入れられない、という拒絶反応もまたあっていいと思う。
その人なりの道を歩けばいい。
人ってみんなちがっていていい。
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詳細はこちら。
山小屋の夜。田中幹也さんの白い世界
池袋のお洒落なカフェでトークイベントのお知らせ。
●タイトル
厳冬カナダ2万2000キロの旅で気づいたこと
●日時
2017年11月25日(土)17時~19時(20時閉店)
●場所
GOOD DINER INN COPAIN
〒170-0012
東京都豊島区上池袋1-8-1
(JR池袋駅東口より徒歩10分、歩くの速い人は1分)
http://www.backpackerstokyo.com/
●料金
参加費1000円(ワン・ドリンク付き)
●定員
30人
●予約
要予約。facebookのメッセージ、もしくはfacebookのイベントの参加予定をクリックしてください。あるいはe-mail、
kanyatanaka@hotmail.com
にて。
●トーク内容
厳冬カナダは、マイナス40度Cを下まわる。過酷な自然条件だからこそ、挑戦としての意義を見いだしている。求めているのは、踏破を成功させるといった成果ではなく、自身の可能性を追求するという過程にある。そして辺境の地に暮らすホスピタリティあふれる人たちとの出会い。
1995年より2014年まで19冬にわたり、カナダ北部、ロッキー山脈、ラブラドル半島、中央平原などを舞台に、スキー、徒歩、自転車などで合計2万2000キロ踏破した。これらの旅を通して、たくさんの気づきがあった。
●プロフィール
田中幹也(たなか・かんや)
1965年生まれ。10代よりクライミングを始める。1985年から90年にかけてグランドジョラス北壁、谷川岳一ノ倉沢、黒部・奥鐘山西壁などの岩壁を200ルート登攀。冬季初登10ルート。より困難なアルパインクライミングをめざすも才能が全くないことを悟り断念。以後、水平方向の冒険に転向。
1995年より20年間(19冬)にわたり厳冬カナダの山脈や平原を山スキー、徒歩、自転車で合計2万2000km踏破。2013年、第18回植村直己冒険賞受賞。ここ数年は厳冬・東北地方の山に取り組む。共著に『山と私の対話』(みすず書房)、共編著に『目で見る日本登山史』(山と渓谷社)など。(株)スカイブルーサービス。登攀クラブ蒼氷ОB。
ホームページ
あとそれとGOOD DINER INN COPAINの2階3階はバックパッカー宿なので、そのまま宿泊もできる。
そういえばクライミング・ジムでトークやったのはじめてだった。
これまでのトークのなかでは、まあまあうまく伝えられたような気がする。
たぶん。
なぜかというと質問とトークぜんたいを終えたあとの雑談で、どことなくポイントの伝わり具合というものがあらわれる。
うまく伝わっていないときは、まったくといっていいほど的外れなことを訊いてきたりするから。
質問の内容はしばしば理解度と一致する。
あとほかの人のトークイベントに行ったりすると、質問に見せかけていながらオレがオレがをアピールするようなオレオレ君(実績や実力は低いわりに承認要求は高い)も見かけたりする。
今回、オレオレ君の出没はなかった。
それとトークに退屈してストレッチやったり登りはじめちゃう人がいるかと思ったけれど、写真を見るかぎりいないようだ。
オイラが視聴者だったら、退屈したら迷わずに登っちゃうもんね(笑)
今回、退屈でがまんできない君もいなかった。
いずれにしても表現なんて一個人の価値基準の話にすぎないわけで、無理に押しつけるものではない。
共感したところだけを取り入れて、違和感があるところはスルーしちゃえばいい。
すくなくとも自分が視聴者のときは、トークイベントというものはバイキングでお皿に取るような感覚だととらえている。