
KODAK Digital Still Camera
山野井泰史の45年間におよぶ膨大な登攀歴ーー小学生で家族と行った夏の尾瀬から、50歳過ぎてのヒマラヤの未踏の岩壁や日本国内の困難な岩壁までーーを、ふり返ってみてかんじたことを綴ってみたよ。
真摯に極限と対峙したら、ドラマこそ満ちていても武勇伝は生まれず、生きているかぎり極限という言葉にはたどり着かないのではないか。
そういまあらためておもった。
掲載は、きょう発売の『山と溪谷』だよ。
https://www.yamakei.co.jp/products/2822901574.html
語りたいことがたくさんあるけれど、心のなかにしまっておきたい思い出もたくさんある。
失敗したから公表したくないのとはちがう。
口うるさいクライマーからいまの登りよかったねっていわれて自身でも会心の登攀だけれど、うまく言葉にできないしいつまでも心のなかにしまっておきたいものもある。
失敗したけれど心のなかでは会心の登攀もある。
語りたい思い出と心のなかにしまっておきたい思い出の境界線は自分でもよくわからない。
かぎりある人生。
これからは心のなかにしまっておきたい思い出をもっと増やしていけたらいいな。
もしかしたら、もっともたいせつなものほど言葉にするとさめちゃったりするのかな、、
○○山に100回登りましたより△△ルートを100回トライしたけど登れませんでしたのほうが遥かに厳しい。
だって厳しい山って100回も登れない。
受身型の努力って誰かに評価されなくなったとたん、不機嫌になって周囲に当たり散らすどころか、急激に情熱がさめて堕落がはじまったりする。