ちょこっとかじっただけの体験で、上から目線で論じる人っていったい何なんだろう。
死ぬようなヤバい目にも遭っていない自分がたまに登山や冒険のコメントを求められるたびに、そんなことを考えてしまう。
そして世の中全般的にみると、踏み込みが浅い人のほうが解説がうまかったりする。
いちばんの才能ってなんだろう
やっぱりやるかやらないか
頭脳明晰でシミュレーションや分析はすばらしいけれど、けっきょくやらずに終わる人の人生っていったいなんなんだろう
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きのう山でメモしたこと
一般的に孤高の人を目にする機会って、たいていメディアを介している。
多くの人たちが一生目にすることのない孤高の人も存在する、という認識をもつ人はきわめてすくない。
知らぬ間にこんな本棚ができていたよ。
(都内某所の地下1階)
紹介したい本はいろいろあるから少しずつ増やしていこう。
おもしろさを一言あるいは短い文で言い表せない本が多いのはたしかだ。
ヘタな自己紹介より本棚をみせたほうが、どんな人かつかみやすいとおもうよ。
昨夜、読んだ本。
『プリズン・ドクター』(岩井圭也著)
(おおたわ史絵の『プリズン・ドクター』とはちゃうで)
こちらは医療小説。
舞台は、刑務所における医療。
でも背骨の部分は、看守の爆走する正義感の恐ろしさ。
「悪の自覚がある人間は、自分の罪の重さを承知している。しかし正義に酔いしれた人間には、自分が犯した正義感さえ見えていない」(本文より)
自信満々にSNSで人を叩く、「自称・正義の人」がふっと頭に浮かんだ。