
冒険賞受賞お祝いパーティーには、いろいろな分野の人たちがきてくれた。
無職、陸軍落下傘部隊、得体の知れないイスラム女性、和服のお姉さん、よろこび組、放浪者、レディース登山隊、渓流フィッシャー、大工、陶芸家、大将、作家、ジャーナリスト、編集者、ライター、カメラマン、クライマー、トレイルランナー、、、
この写真の撮影は、先日アメリカの国際写真コンテストのネイチャー部門で1位に輝いた気鋭のカメラマン・鈴木謙介くん。

掲載は『PEAKS』(2014年10月号)
滝のセルフタイマー撮影に挑戦!!

冷たい水しぶきを浴びながらの沢登り、気分は夏休みのプールなのだ。そう期待したけれど、沢も暑かった。暑かった理由のひとつに沢の地形が関係していたようだ。深い峡谷が屈曲しているところだっため、風通しがものすごくわるい。森のなか特有の涼しげな風が味わえないどころか、都心のビル街で感じるねっとりとまとわりつくような重い空気が支配していた。
暑さのために滝のまわりは草ボーボー。滝の登りでも、岩を攀っているんだか、垂直の草と泥と格闘しているんだか。滝を登りきったときには、全身汗だく、全身泥んこ、全身傷だらけ。とにかくバテバテ。迷彩服のヘルメットに銃をかついでいたら、レンジャー部隊の訓練である。快適さからはほど遠い。沢だから涼しいとはかぎらない、とはじっさいに行ってみてわかったこと。
まあ、たまにはこんな日もあるのかな。暑さや湿度をあえて追求する冒険というのもひとつのテーマになりそうだとも思った。猛暑の日を狙って、熱がこもりそうな地形を調べて、低山をめざす。クソ暑い沢のなかでそんなことを思った。

執筆者はアトドアライターの坪井伸吾さん。
艱難辛苦の末に脱稿したとのこと。
お疲れさまでした!!