昨夜、読んだ本。 『紛争地で「働く」私の生き方』(永井陽右著) 舞台は、ソマリア。 長期の紛争や大飢饉で世界でもっとも危険な場所。 仕事は、テロ(イスラム系暴力的過激主義)組織から投降を引き出し社会復帰に向けてケアしていくこと。 「お前を殺してやる」とテロ組織からの頻繁な脅迫。 遺書も準備している。 いつ死んでもおかしくない。 この本を読んでいると「いったいなぜ、そこまで。マジで、あなたの命ヤバいですよ」と喉元まで出かかる。 もちろん著者にとってはそんなの余計なおせっかいなんだろうけれど、、 さて暴力的過激主義組織が絡む紛争についての解決方法の答えはない。 学生時代よりソマリア問題に取り組みはじめるも、多くの専門家は「ソマリアだけはヤバすぎるからやめとけ」と否定的。 しかしこの著者は誰もやらないからこそ取り組む意義を見いだす。 頭でっかちの保守的なオトナに見切りをつけて、ひとりで仲間を募りはじめの一歩を踏み出す。 この著者にとって「できること」ではなく「やるべきこと」が判断基準だ。 社会問題のみならず、あらゆる分野でこれから何かをはじめようとする人にとってヒントになる言葉が散りばめられている。 受け身型のところがない。