すこし前に読んだ本。 『天才と発達障害』(岩波明著) 短所は長所であり、長所はまた短所でもある。 たとえば「計画性のなさ」は「臨機応変」でもある。 そう考えてみるとかなりの人がそれぞれの才能を持っているといえなくもない。 ではなぜそうした人たちは世に出てこないのかな。 やはり日本社会においては正しい正しくないにかかわらず、異端なものは抹殺するからだろうか。 中途半端なヘタレの意見など潔く切り捨てて己の勘のみを信じて前へ前へ。 そういう凄まじい行動力と執念がないことには、長所をのばすことなどできないのが現状なのかもしれない。 なにか大きなことをやる際に問われるのは、反復練習によって培われる細かな技法だろうか、それとも行動力や集中力だろうか。 この本の狙いとはちがうことばかり考えてしまった。