昨夜読んだ本。 『シリア 戦場からの声 内戦2012‐2015』(桜木武史著) 中東問題もシリア情勢もわからないけれど、最近自分のまわりの一部で話題になってたので手にとってみた。 銃撃戦のなかに身を置いて、現地で親しくなった友が目の前で撃ち殺されてゆく。 ずいぶん文章が淡々としているなぁ。 自分のなかで戦争といえば映画でしか知らなかったからそう感じたのか。 でも戦場という殺すか殺されるかリアルの世界に、演出もヤラセもドラマもない。 話は飛ぶけど、前に聞いたこんな話を思い出した。 戦争の話をやたら熱く語る人は、たいていたいした体験をしていない。 ほんとうに怖い世界を見た人は、そうそう他人に話せるものじゃない。 ほんとうに恐怖を体感した人は、精神は破綻してしまう。 あるいはすでにこの世にはいない。 戦場という生の現場で起きていることは、しょせん一般大衆がイメージするには限界があるように思う。