『紛争地の看護師』(白川優子著) 国境なき医師団の看護師としてイラク、シリア、パレスチナ、南スーダン、イエメンなど8年間で17回。 いずれも過酷な医療現場ばかり。 それにしてもよく精神も身体ももつものだ。 それにしてもよく途中で投げ出さずにやってこれたものだ。 もっと楽な生き方だってあるんじゃないの? それに引きかえ自分はこれまでいったい何をやっていたのだろうか。 自分にはいったい何ができるのだろうか。 登山もクライミングも冒険も命がかかっとるいうけれど、しょせんはごっこの域を出ない平和ボケした遊びに過ぎなくねえ? この著者の訴えようとしている激戦地における悲惨な現状よりも、なぜかそんなことばかり思ってしまった。 誕生日のつぎの日に読んだ一冊。