はじめに
成功しなければ冒険ではない
しかし成功したということは簡単すぎたからである
以下の文を読んでムカッとくる保守的で頭でっかちなチンチクリンどもは、
これ以上読んでもメリットねえぜ!!
人間やればできるなんて真っ赤な嘘。そんな寝言を言っている輩は、やれば誰でもできるレベル(井の中の蛙、裸の王さま)で人生を終えている。才能なき分野に取り組んでも、時間とエネルギーのムダ。いや、そんなことはないと平和ボケしたことをいうチンチクリンは、生を得ていらい受け身型の人生に流されている。自分の以下までの体験からそう悟った。
二十代前半まではクライマー。アルプス三大北壁のひとつグランドジョラス北壁を完登。谷川岳一ノ倉沢衝立岩の冬季初登や黒部・丸山東壁の冬季初登などを行う。谷川岳、黒部、甲斐駒ガ岳などの岩場の難ルートを登攀。4年間で200ルート登攀。冬季初冬は10ルート。でも成否を決めるのは、単調な努力よりも、意識の高さと斬新な発想。そう悟ったのは二十代半ばを過ぎてから。真摯に生きる人の大半は二十代で死ぬ。
二十代後半より水平方向の冒険に転向。オーストリア自転車横断、タクラマカン砂漠放浪、中国南部・山岳民族村探訪、タイ山岳地帯自転車縦断、アラスカ・カヌー下降などを行う。1995年より20年間、厳冬季カナダの辺境の平原や山脈をスキー、ソリ、自転車などで延べ2万2000km踏破。厳冬季世界初踏破多数。
2008年、厳冬カナダ中央平原で両足指に重度の凍傷を患い壊死部分3分の1を切断。2011年凍傷の余波により両ヒザ半月板損傷。2013年顔面凍傷により一時的に失明。
2014年、植村直己冒険賞受賞。受賞がきっかけで20年間におよぶ厳冬カナダのエクスペディションをバッサリ切り捨てる。自分の行為が大衆に受け入れられた時点で、もはや冒険は成り立たない。真の冒険とは、中途半端に勉強した人や、中途半端な経験しか積んでいない人から「危険だからやめろ」と言われてこそ成り立つ。
20XX年、新たなる価値観を見出し歩きはじめる。あるいは完全に行き詰まり自殺……。