昨夜一気に読んでしまった。
『さよなら、野口健』(小林元喜著)
元マネージャーによる人物ルポ。
登攀技術が3.5流というのは、あながちちがっていない。
でも実行力は超一流ではないか。
クライマーや職人気質の人って若いときにのめり込んでそれなりに成果を出すものの、残りの人生は過去にふんぞり返ってしまったり腑抜け状態で過ごすケースをしばしば見かける。
野口健は、ひとつが終れば次へ。
ちょっとくらいピントがずれていようが自身の思い描いたイメージを実現に向けて実践する。
「やりたい」と「やる」は違う。
七大陸最高峰世界最年少登頂(1999年の時点で)→清掃登山など社会活動、政治活動。
その人なりにふさわしい道を歩いている。
今シーズンさいごとおもわれる発達する低気圧で大荒れが予測される北東北の山は、中止にした。
地震の影響で東北新幹線はダメだし、高速バスの予約センターは何度電話しても繋がらない。
今回は行かないほうがいいということなのかもしれない。
なによりもいまは趣味としての山のためよりも、緊急の用件で東北へ行く人を優先して交通機関を利用してもらったほうがいいのだろう。
今シーズンは4回の寒波を山のなかで過ごせたっておもっていたら、5回だった。
津軽の雪山が4回、丹沢の沢が1回。
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この写真は、丹沢の沢へのアプローチの凍結したアスファルト道で撮った。