昨夜読んだ本。 『スピードツーリング 山岳アスリート藤川健の半生と記録』(横尾絢子著) 山岳スキー競技選手による積雪季長期スピード縦走の実践。 オイラはスキー滑走にもレースにもまったく興味ないけれど、長い縦走には思い入れが深い。 藤川健の主なニンゲン離れした縦走記録をいくつか。 ・2014年9月1日~10月3日 日本百名山連続踏破(33日間) ・2016年5月15日 十勝・大雪1day縦走(60キロ、所要13時間22分) ・2017年5月4日 日本オートルート(立山・室堂~上高地)1day縦走(70キロ、所要20時間7分) かんじたこといくつか。 ・てっきり子どものころからスポーツ万能かとおもいきやそうでもなかったようだ。 →高校生のときに「どうせなら得意なことより、自分ができないことをやろう」と。こうした発想こそ才能ではないか。ほめられたからやる人って、けなされるとすぐ挫折する(笑) ・現在アラフィフだが、体力の低下にはさほど悩まされていないようだ(すくなくともオイラにはそう読みとれる)。 →もしかしたらこれまでアスリートとして活動してきたなかで、身体に対するケアがしぜんに身についたのだろうか。詳細は不明だけれど、ムダに精神主義にかたむいていないのはたしか。 ・山屋出身でないからこそ、凝り固まりがなく合理的な発想ができて、結果的にスピードや安全にむすびついている。 →山屋だと新たな発想に対してふつうはそうしませんと後ろ向きになってしまう。 ところで山屋にとって山岳アスリートの世界では、もはや出番はないのだろうか(笑)