昨夜読んだ本。 『海が見える家』(はらだみずき著) 主人公は、新卒(大卒)入社→会社なんてクソだ→1か月で退社→いろいろあって→海辺の町で暮らし→サーフィンはじめる。 社会からドロップアウトしてサーフィンの世界で名を馳せるといった派手なはなしではない。 他人に誇るものなどとりたててない消極的な若者だ。 それでいて当初ぶっきらぼうだった地元のおっさんといつしか打ち解けて、日々の暮らしは静かに満たされはじめる。 初めて波に乗って海に立って陸を見ることが、ただ無性にうれしい。 しあわせって何かを完成させることでもなければモデルケースに無理やりハメ込むことでもない。 もしかしたら自分にしかはかれない世界をしあわせとよぶのだろうか。 なによりもこの本の表紙に癒される。