⚫噛み合わない会話の例・その1 「山はもう長くやられているんですか?」 「いや山を完全にやめてからずいぶん長いよ。だって才能なきゃいくら努力しても時間とエネルギーのムダだからね。やればできるなんて、神に選ばれたごく一部の才能ある人か、勘違いしとるだけのチンチクリンかのどちらかだから。才能のなさを悟ったらバッサリ切り捨てたほうがいい」 「。。。。。。。(会話が途ぎれる)」 ⚫噛み合わない会話の例・その2 「これまでにいちばん難しい山はどこに登りましたか?」 「難しい山は一度も行ったことないよ。だって今の若いクライマーから見たら30年前に成されたことなど、難度的にやったうちにも入らない。難しい山に登りましたと言っているのは、神に選ばれたごく一部の才能ある人か、勘違いしとるだけのチンチクリンかのどちらかだから。現役時代もけっきょくは山には一度も登ることなく終わったよ」 「。。。。。。。(会話が途ぎれる)」 * もちろんいつもぶっきらぼうに返答しているわけじゃない。 一言のコメントが難しいときも、噛み砕いて丁寧に返答することもある。 ただ、この人にはいくら説明しても伝わらないだろうなと直観的に思ったときは、上記のように返している。 ガチガチに凝り固まってしまった輩には、説明するだけムダ。 きっとご縁がなかったんだよ。 裏を返せば自分がそうされたときは、その真逆ということだ。 だいたい無理に話を合わせたところで、どうせすぐ疎遠になっちゃうからね。