1カ月ちかく北アルプスを旅してきたよ!
そういっても今シーズンの悪天候の余波を受けて、全行程の半分以上は停滞を余儀なくされ、行動したのは全行程の3分の1くらいだった。
それでも夏の終わりから秋にかけて、木々の葉の色づいた山並みを存分に堪能できた。
なかでも台風18号の通過は、今回の旅の圧巻だった。
最大風速40メートルを受けて、テントがひっくり返りそうになった。
これまで極寒のカナダ、厳冬の富士山や津軽でも持ちこたえてくれたテントのポールが完全にひん曲がってしまった。
また今回は女性ソロにも何人か会った。
こういっては失礼だが経験のそれほど多くない彼女らにとって、きっと思い出深い山行になったのではないだろうか。
そしてなによりも全身故障だらけのオイラが当初思い描いていたよりも、まだまだ歩けたというのは大きな収穫だったかもしれない。
諦めていた夢のいくつかも、もしかしたら可能性のかけらくらいは残されているかもしれない。
すこしでもいいから、まだまだ前へ前へすすみたいよな!!
7月6日に誕生日をむかえた。
若いときはそんなに長生きできるなんて思ってなかったな。
焦って焦って焦って何かに取り組んでいれば、そう遠くないうちに気がついたら死んでいるか、行き詰まって自殺に追いこまれているかのどちらかだから。
きっと生き残ったのは、純粋じゃないからなのだろう。
死んでしまったらおしまいというけど、何かをするために生きているのである。
これからも焦りに追われるように生きるだろう。
何ごとも地に足が着いてしまったら、大きなドラマも起きなくなる。
というわけで思っていることは、若いときとぜんぜん変わってないよ!!
(写真は、三十代前半に集中して通った冬のカナディアン・ロッキー)
半年ぶりにブログ更新。
書くネタがないとおもったらあったよ。
「百点満点で0点以上とれるようになってから語ってくれよ、意識の低い輩からはなにも生まれてこねえぜ。死ぬまで黙ってろ、このクソ・オヤジ!!」
この夏、心のなかで何度そう叫んだだろう。
どれだけ意識の低い人と出会ってきただろう。でも自分と対極の価値観の人たちを見てきたからこそ、自分の歩く道はより明確になってゆく。
あらゆる負の要因もプラスへと転化したいね!!
ここ1年書くネタがぜんぜんなかった。
再起不能と悟ってから、身体は以前にもましてボロボロに壊れている。
恒例の厳冬カナダ、今シーズンは思いきって中止した!
いま生きるテーマを完全に喪失している。
かといって自殺するほどの勇気もない。
生きることもなく死ぬこともなく、悶々とした思いを抱えたまま時間だけが虚しく流れてゆく。。。
今でもよく勘違いされる。
私がまだクライミングをつづけているって。。。
二十数年前に、才能の無さを悟りクライミングは捨てた。
自分の思い描く才能とは、
・今を完全燃焼――死ぬためにクライミングしているわけではもちろんないが、いつ死んでも悔いがないのではないかと思えるほどの集中力を発揮する。
・高貴な価値観――成果云々よりも己の潜在能力をどれだけ引き出せたかに重きをおく。
才能は努力では補えない。
そう痛感したのがクライミングで得たただひとつの成果だった。
こう説明しても多くの人はポカーンとするだけ。
意識の低い輩には説明するだけムダかも。。。