みなさん、ありがとう! あいかわらず受賞へのメッセージが届いている。 なかでも感慨深かったのが、 「なんともらしくない。。。」 「辞退を押し通さなかったのか。。。」 知人からのネガティブな声は、自分のもうひとつの思いとも重なる。 今回のことは1月下旬、あるところからの情報でわかっていた。 以来ひたすら悩んだ。 凍ったテントのなかでも、カナダの都市の安宿のベッドでも、風雪の津軽でも、そして歩きながら。 東京にもどってから思い悩みはさらに増大。 植村直己の軌跡をあらためて確認しようと図書館へ行くも、気がついたら太宰治の生涯を読みふけっていた。 結果的に受賞を受け入れたことがよかったのか辞退したほうがよかったのか、自分でもわからない。 おそらく誰にもわからないだろう。 賞とは行動に対する偶然の結果であって目的ではない。 ただひとついえることは、受賞しようがしまいが自分はこれまでのまま変わることはないし変わるつもりもない。