昨夜一気に読んでしまった。 『さよなら、野口健』(小林元喜著) 元マネージャーによる人物ルポ。 登攀技術が3.5流というのは、あながちちがっていない。 でも実行力は超一流ではないか。 クライマーや職人気質の人って若いときにのめり込んでそれなりに成果を出すものの、残りの人生は過去にふんぞり返ってしまったり腑抜け状態で過ごすケースをしばしば見かける。 野口健は、ひとつが終れば次へ。 ちょっとくらいピントがずれていようが自身の思い描いたイメージを実現に向けて実践する。 「やりたい」と「やる」は違う。 七大陸最高峰世界最年少登頂(1999年の時点で)→清掃登山など社会活動、政治活動。 その人なりにふさわしい道を歩いている。