1月は3度上越の雪山を歩いた。 1度めは、ワカンを履いて太ももくらいまでのラッセル。 2度めは、降雪中でワカンを履いても深いところで胸くらいまでのラッセル。 3度めは、天候こそまずまず安定していたけれどワカンを履いて太ももくらいまでのラッセルだった。 各地で雪不足と話題になっていながらも、深雪と戯れることはじゅうぶんにできた。 情報と現場のすさまじいギャップは、冬のカナディアン・ロッキーで何度も経験した。 みんな口をそろえたかのように雪不足といっていたけれど、スキーを履いても太ももまで潜った。 雪不足といっても、あくまでも平均値。 情報を発した人たちは、嘘はいっていない。 情報の多くは最大公約数。 しょせん情報には限界がある。 そして情報と現場とのギャップをいかにして埋めてゆくかを考えることが、ひとつのゲームとして楽しめたりする。 情報と現場の状況がピタリと一致してしまったら、ドラマも生まれてこない。