ここ数日、1日に何回もチェックしている。
トランス・ジャパン・アルプス・レース。
この速さ、ニンゲンやない!!
毎日何度も感嘆する。
自分にはマネできない。
たいせつなのは自分対対象だけれど。
自身の意識を高めるためにも、選手たちの記録は認識しておきたい。
https://www.tjar.jp/index.html
語りたいことがたくさんあるけれど、心のなかにしまっておきたい思い出もたくさんある。
失敗したから公表したくないのとはちがう。
口うるさいクライマーからいまの登りよかったねっていわれて自身でも会心の登攀だけれど、うまく言葉にできないしいつまでも心のなかにしまっておきたいものもある。
失敗したけれど心のなかでは会心の登攀もある。
語りたい思い出と心のなかにしまっておきたい思い出の境界線は自分でもよくわからない。
かぎりある人生。
これからは心のなかにしまっておきたい思い出をもっと増やしていけたらいいな。
もしかしたら、もっともたいせつなものほど言葉にするとさめちゃったりするのかな、、
○○山に100回登りましたより△△ルートを100回トライしたけど登れませんでしたのほうが遥かに厳しい。
だって厳しい山って100回も登れない。
受身型の努力って誰かに評価されなくなったとたん、不機嫌になって周囲に当たり散らすどころか、急激に情熱がさめて堕落がはじまったりする。
垂直の世界で活躍する人たちって、壁を見あげたときにワクワク感につつまれている。
でも自分は、大岩壁を前にしてワクワクしたことがなかった。
谷川岳の一ノ倉沢、黒部の岩壁、欧州アルプス、ヨセミテのエルキャピタン、、
威圧感あるのみ。
いつかきっと、、
そう期待して本チャン・ルート200本ちかく登攀したけれど、ワクワク感に出会うことはなかった。
垂直の世界は、生理的に合わなかったのかもしれない。
30歳からはじめた水平の旅では、頻繁にワクワク感を感じている。
カナディアン・ロッキーを麓から見あげたとき、カナダ中央平原に立ったとき、風雪の津軽の山にむかうとき、、
登れなくっても充実する。
ただそこにいるだけでいい。
無理して垂直の世界にしがみつかなくてよかったな、ってつくづくおもう。
雨の日には、雨の日にしか見れない光景がある。
そこで見ることができる光景は、その日そのときにしか見ることができない。