3年前より厳冬の津軽に通っている。 厳冬の津軽に求めているのは、ピークとか踏破といったどこかへ到達するためではない。 ときとして自分の手も見えないような荒れ狂った猛吹雪を体感しながら、厳冬の津軽そのものを旅してみたい。 そもそもGoogleマップでおおよそのところがわかってしまう現代において、到達や踏破など昔にくらべたら意味はうすれてきているとおもう。 (岩壁のクライミングや激流のカヤックはもちろん別。水平方向の意味として) とにかく生の厳冬の津軽というものの感触に触れるべく、この冬もまた鈍色につつまれた独特の空間に足を運ぶだろう。